【4/14(金)更新】今年もピンクリボン活動に参加いたします!
2022年度ピンクリボン活動の取り組み結果をご報告いたします。
2022年10月7日~11月30日まで碌山ショップで実施しておりましたピンクリボン活動2022では、収益金を「認定NPO法人 乳房健康研究会」に寄付いたしました。
弊社取り組みに参加いただきました皆さま、共感していただきました皆さま、誠にありがとうございました。
寄付金合計 411,665円
ピンクリボン活動とは乳がんについての関心を高め(ブレストアウエアネス)正しい知識を持つことで、検診や受診行動を促し、早期発見と治療により乳がんによる悲しみを少しでも減らすための活動です。
この活動をサポートするため、社会貢献活動や募金も行われるようになりました。
乳がんは生涯で日本人女性の9人に1人はかかると言われています。数十年前までは40~50代が多く患う病気とされておりましたが、近年ではその世代の罹患率はそのままに、60代、70代、さらに上の80代以上の方まで幅広い年代で乳がんが増加しています。
この現状を鑑みて、株式会社碌山でもこの活動の一端を担うことができないかと考え、新たな取り組みを昨年より開始いたしました。
<碌山の取り組み>
*ピンクリボン活動限定の商品作製と販売
商品はこちらからどうぞ
*上記商品の収益金は全てピンクリボン活動団体様へ寄付
*ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生へのインタビュー記事リマインド掲載
この取り組みを通して、少しでも乳がんに対する正しい見解とご自身の身体を見つめなおしていただくきっかけとなれば幸いでございます。
なお、今月碌山ショップでお買い求めを頂いたお客様には【セルフチェックのパンフレット】を同封しますのでぜひご覧ください。
※なくなり次第配布終了となりますのでご了承くださいませ。
昨年、日本のピンクリボン運動の先駆者でもある島田菜穂子先生に女性の働き盛り世代*、そしてシニア世代*の乳がんについてインタビューさせて頂きました。リマインドとなりますが皆様にぜひ読んでいただきたいと思い再度掲載させていただきます。
それではインタビューはこちらからどうぞ↓
*働き盛り世代:30~50歳代のことといたします。
*シニア世代:60歳以上のことといたします。
Q.シニア世代の乳がんについて、現状を教えてください。
A. 以前日本人は欧米人より乳がんの罹患年齢が若く、数年前まで乳がん割合が最も多いのは40-50代でした。
現在ではその年代に加えて60歳以上のシニア世代の患者様が増加傾向にあります。これは女性ホルモン環境の変化、女性の社会進出により生活が豊かになったこと、こどもを生む数やタイミング、栄養分や食文化の変化が影響していると言われています。
※年齢階級別罹患率グラフ:国立がん研究センターより引用
Q.シニア世代が早期発見についてできることを教えてください。
A.何歳であっても乳がんにかかる可能性があるという認識をもっていただくことが一番大事です。60代、70代、80代になったらならないだろう、閉経後にはならないだろう、というお考えは決してやめていただきたいですね。
そして次に大事なのは定期的にセルフチェックを行っていただくことです。これはご自身の乳房に関心を持ち、日常の状態を知ることが、異常に気付くための第一歩です。ご年齢が高いかたは自分の裸を鏡でみることもいやだわ、とおっしゃる慎み深い方もいらっしゃいますが、顔を洗うように体のケアとして自分の胸に何も起こっていないかと知っておく必要があると思うのです。乳房は他の臓器と違って自分で見たり触ったりできる箇所ですので、ぜひしこりやひきつれがないかチェックしていただきたいです。仮に腫瘍ができていたとしても、食欲もあれば体調も悪くないということの方が多いのです。元気だから自分は大丈夫と安心せず、もし何か変だなと思った時には体調が悪くなかったとしてもぜひ検診を受けてくださいね。
Q.早期発見と進行してからの発見は何が違ってくるのか具体的に教えてください。
A.発見から治療に入っていくわけですが、早ければ早いほど治療に関する、経済的そして身体的な負担が変わってきます。早期発見による治療の選択肢はいくつか選べることもあり、しっかりと準備をして向き合うことができます。しかしご年齢が上がってきますとお身体への負担が大きく、選択肢が狭まることもあります。身体に負担のかかりすぎる治療に関しては治療をするメリットの方が低くなり、治療自体を我慢しなくてはいけないという事態も起こりうるため、なおさら早期発見が推奨されるのです。
乳がんという病気は治療の入院をしてから日常生活に戻るまでには比較的早いといわれていますが、ご年齢があがることで入院をきっかけに体力も認知力もが落ちてしまう方も多く見られます。そのため、いかに短い入院・治療で日常生活に戻れるかどうかがとても大切になってくるのです。
Q.「年齢が上がるとガンの進行が遅い」と一般的に認識されていますが、これは事実なのでしょうか。
A.一般的な臓器ではそのような傾向があると言われていますが、乳がんの進行状況は人それぞれです。若くても進行が遅いこともあれば、高齢でもみるみるうちに進行していく乳がんもあります。近年の研究で、個人個人のガンの性質によって進行が違うということが分かってきました。そのため、年齢が高いからかといってしこりに気づいても進行が遅いから大丈夫、という考えは絶対にあってはいけないですね。
Q.コロナ禍で検診を受けるアドバイスがあれば教えてください。
A.当クリニックでもコロナウイルスの影響により受診率は下がりました。アメリカの研究結果では、コロナ以降、進行ガンの患者様が多くなっていると統計ができています。ウイルス感染ももちろん怖いですが、日常生活でコロナ以外の病気も患う可能性があると再認識が必要です。しかしむやみに感染症の中に飛び込んでいくわけではなく、賢く受診するには工夫が必要です。予約制をとっているところであるとか、密にならないよう工夫がされているかどうか、普段通っている医療機関がある人はどんな感染管理をおこなっているか聞いて納得して受診するのも一つの手です。感染症のリスクを最小限に抑えて、ご自身の健康管理を途切れることなくやって頂きたいです。
Q.乳がんと診断された方、また今後治療を進める方にアドバイスがあればお願い致します。
A.同じ乳がんであっても意外に治療の「選択肢」が様々あります。早期発見すればするほどその選択肢があり、どれが自分に適しているのか悩んでしまう方も見られますが、ひとつアドバイスとしては、日常生活や人生において自分の中で「大切なものを考える」習慣をつけることです。例えば治療後にまたゴルフをしたいとか、お孫さんと温泉に入りたいとか、全く元の生活に戻りたいのか、元に戻ることよりもリスクが少ない方がいいのか何を重要視するかで、各々の選択肢が見えてくると思います。
またネットの情報は豊富で手軽であるがゆえに、ある程度距離をとって、すぐに振り回されないでほしいですね。個人それぞれ治療が異なるから、一概に情報を鵜呑みにしないことも大切。主治医を信じていき、正直に相談してください。
最後に・・・
島田菜穂子先生、大変お忙しい中インタビューをお受けいただき誠にありがとうございました。このたび快くこの機会をお受けいただけましたのは、ピンクリボン活動をもっともっと世に広めそして乳がんの早期発見と治療を願うお心からだとお見受けいたしました。
私自身、島田菜穂子先生のインタビューを読み定期的に健診、そしてセルフチェックを行う事の大切さを痛感いたしました。碌山ショップにいらしてくださる皆様とその周りにいらっしゃる大切な方々のご健康のために、私たちの活動が少しでもお役に立てれば幸いでございます。
もし、この想いに共感いただける方がいらっしゃいましたら、ピンクリボン活動限定のジュエリーをご覧いただけましたら幸いです。昨年ご好評いただきましたリングとブローチ、新作のピンクオパールのジュエリーどちらも着けていただくだけで心が和らぐようなやわらかいお色味で素敵なジュエリーに仕上がりました。
日常生活のふとした時にこのジュエリーが目に入ることで、ご自身の身体に目を向けることを気づかせてくれる、きっかけになってくれることを願います。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。